2019年09月01日
ハクション大魔王
17世紀、中国に内乱が起こると 陶磁器の交易が出来なくなり。。。
オランダ東インド会社は、長崎の出島にケンディの見本を持って行き
肥前有田に発注をして、1658年から約60年間、主に有田で中国磁器に
代わるケンディを製作していたそうです



中国製の模倣品を注文されたせいか、日本のケンディは器形が大変似通っている
そうですが・・・中国の内乱がおさまると、中国磁器の輸出が可能となり。。。
1684年頃から、再び本格的に海外輸出が始まりました

有田は価格面で競争ができなくなり・・・オランダ東インド会社は再び中国に
ケンディの発注依頼をするようになったそうですが。。。
日本のケンディの多くは、その間に集中的に生産されたモノみたいですね


【色絵布袋文ケンディ】
1660~70年代に肥前・有田で製作された布袋さんのケンディですよ!!
柿右衛門様式よりも古い初期の輸出向 けだそうです


堪忍袋もしっかりと持ってはりましたよ(笑)

【染付山水文ケンディ】
注入口と注出口に見られる金属製の蓋と鎖、管は、海外へ輸出された後に
取り付けられたもので、海外に輸出された里帰りの作例
キャプションには、そのように書いてありました


こうやって見ても、中国製と有田モノの違いってハッキリと分かるワケでもないので
なかなか見分けるのが出所が確かでない限りは、手が出せる代物ではなかとね


旧石倉 (考古館) の方にも、何件かケンディが展示されているみたいなので
そちらも少し覗いてみることに。。。

シートン氏がこれらのケンディを集めるキッカケとなったのが
1980年、ホテルオークラで日本初のクリスティーズオークションが開かれた時に
友人でもあった美術商に誘われて、カタログ内の価格であれば欲しい!!と頼み
1週間後にその落札されたケンディを手に入れてから、その歴史にも興味がわくように
なったそうです


他の人があまり見向きもしないような、変わったモノに魅力を感じるというシートン氏は
イギリスに帰ってから、1つ、2つと買い集めるようになったそうです・・・。
その後、国 内外の骨董店でも買うようになり。。。
収集を続 けるうちに、200点ものケンディコレクションが出来上がっていったそうですよ


コレクターとは中毒性を隠し持った生き物である ~おてきち論より~

【色絵樹下楼閣文ケンディ】
向かって右側のが有田製で、本家本元の柿右衛門様式ですが。。。
こういった手本のもと、チャイニーズイマリが誕生するワケですなぁ~。
ま、どちらもお互い様なんですけどね


【色絵花樹山水文ケンディ】
向かって左側のが景徳鎮製で、柿右衛門様式を模した双子のような? 「チャイニーズイマリ」
もちろんヨーロッパへの輸出向け用として製作されたものですね

手先が器用すぎて・・・また模倣が上手すぎて・・・コマッチャウ

【色絵中国婦人文ケンディ】
ファミーユ・ローズ (粉彩) の色彩で、細密に絵付けされた華やかな製品
注入口及び、注出口全体に銀製の覆いがついているケンディですって!!
装飾も豪華になって来て・・・お宝価値も材質の分アップしますなぁ~



旧石倉内にも、景徳鎮製のケンディが何件か展示してありましたけど。。。
やはり見応えのあるデザインといい、絵付けも細密で美しいモノが多かったですね

何点も見ていくうちに、ふと脳裏をよぎったのが。。。
子供の頃にお気に入りで、よく楽しみに見ていたTV番組 【ハクション大魔王】 に登場する
魔法の壺を思い出し・・・もしかするとあれはケンディのことだったのか!?

だけどこれだけのコレクションをされた、シートン氏は当時まだ知名度の低かったケンディを
集めようと思われたあたりは、やはり目の付け所が良かったんでしょうね(笑)
そうでなければ、これだけの数は集められないと思いますけど。。。

【青花菊花散し文ケンディ】 中国・景徳鎮
16世紀後半~17世紀初頭
比較的小振りのタイプですが、どことなく雰囲気が日本的ですよね!?
高台裏には、兎文が描かれているそうですよ


令和元年、今年もお月見のシーズンがボチボチやって来ますね




オランダ東インド会社は、長崎の出島にケンディの見本を持って行き
肥前有田に発注をして、1658年から約60年間、主に有田で中国磁器に
代わるケンディを製作していたそうです



中国製の模倣品を注文されたせいか、日本のケンディは器形が大変似通っている
そうですが・・・中国の内乱がおさまると、中国磁器の輸出が可能となり。。。
1684年頃から、再び本格的に海外輸出が始まりました


有田は価格面で競争ができなくなり・・・オランダ東インド会社は再び中国に
ケンディの発注依頼をするようになったそうですが。。。
日本のケンディの多くは、その間に集中的に生産されたモノみたいですね


【色絵布袋文ケンディ】
1660~70年代に肥前・有田で製作された布袋さんのケンディですよ!!
柿右衛門様式よりも古い初期の輸出向 けだそうです



堪忍袋もしっかりと持ってはりましたよ(笑)
【染付山水文ケンディ】
注入口と注出口に見られる金属製の蓋と鎖、管は、海外へ輸出された後に
取り付けられたもので、海外に輸出された里帰りの作例
キャプションには、そのように書いてありました


こうやって見ても、中国製と有田モノの違いってハッキリと分かるワケでもないので
なかなか見分けるのが出所が確かでない限りは、手が出せる代物ではなかとね



旧石倉 (考古館) の方にも、何件かケンディが展示されているみたいなので
そちらも少し覗いてみることに。。。
シートン氏がこれらのケンディを集めるキッカケとなったのが
1980年、ホテルオークラで日本初のクリスティーズオークションが開かれた時に
友人でもあった美術商に誘われて、カタログ内の価格であれば欲しい!!と頼み
1週間後にその落札されたケンディを手に入れてから、その歴史にも興味がわくように
なったそうです


他の人があまり見向きもしないような、変わったモノに魅力を感じるというシートン氏は
イギリスに帰ってから、1つ、2つと買い集めるようになったそうです・・・。
その後、国 内外の骨董店でも買うようになり。。。
収集を続 けるうちに、200点ものケンディコレクションが出来上がっていったそうですよ



コレクターとは中毒性を隠し持った生き物である ~おてきち論より~
【色絵樹下楼閣文ケンディ】
向かって右側のが有田製で、本家本元の柿右衛門様式ですが。。。
こういった手本のもと、チャイニーズイマリが誕生するワケですなぁ~。
ま、どちらもお互い様なんですけどね



【色絵花樹山水文ケンディ】
向かって左側のが景徳鎮製で、柿右衛門様式を模した双子のような? 「チャイニーズイマリ」
もちろんヨーロッパへの輸出向け用として製作されたものですね


手先が器用すぎて・・・また模倣が上手すぎて・・・コマッチャウ

【色絵中国婦人文ケンディ】
ファミーユ・ローズ (粉彩) の色彩で、細密に絵付けされた華やかな製品
注入口及び、注出口全体に銀製の覆いがついているケンディですって!!
装飾も豪華になって来て・・・お宝価値も材質の分アップしますなぁ~



旧石倉内にも、景徳鎮製のケンディが何件か展示してありましたけど。。。
やはり見応えのあるデザインといい、絵付けも細密で美しいモノが多かったですね

何点も見ていくうちに、ふと脳裏をよぎったのが。。。
子供の頃にお気に入りで、よく楽しみに見ていたTV番組 【ハクション大魔王】 に登場する
魔法の壺を思い出し・・・もしかするとあれはケンディのことだったのか!?
だけどこれだけのコレクションをされた、シートン氏は当時まだ知名度の低かったケンディを
集めようと思われたあたりは、やはり目の付け所が良かったんでしょうね(笑)
そうでなければ、これだけの数は集められないと思いますけど。。。
【青花菊花散し文ケンディ】 中国・景徳鎮
16世紀後半~17世紀初頭
比較的小振りのタイプですが、どことなく雰囲気が日本的ですよね!?
高台裏には、兎文が描かれているそうですよ



令和元年、今年もお月見のシーズンがボチボチやって来ますね




Posted by
おてきち
at
09:31
│
Comments(
4
)
│
陶芸・焼物
この記事へのコメント
硯への水注ぎ・・・ようやく思い付いたケンディの使い方。
影の宝石にと言って良いのが「硯」。硯ほど好事家の注目を集めているものはない。
その硯を前にした書道家が手にするのはケンディじゃないかナ。
影の宝石にと言って良いのが「硯」。硯ほど好事家の注目を集めているものはない。
その硯を前にした書道家が手にするのはケンディじゃないかナ。
Posted by
た
at
2019年09月02日 14:44
た様
「影の宝石」ですか(^-^)
イイですね。
確かに水滴でも問題はなさそうですが。。。
少々、ケンディではデカ過ぎるかな(笑)
「影の宝石」ですか(^-^)
イイですね。
確かに水滴でも問題はなさそうですが。。。
少々、ケンディではデカ過ぎるかな(笑)
Posted by
おてきち
at
2019年09月02日 17:44

これは凄すぎです。ケンデイ・マイ・ラブ。柴コレにもありますが、これだけのケンデイがあるとは素晴らしい。アホに感謝でありがとさ~ん!!坂田利夫
Posted by
ハチ
at
2019年09月02日 19:30
ハチ様
上機嫌の様子ですが(笑)
ケンデイ・マイ・ラブは、ちょっと気持ち悪い(-_-+)
上機嫌の様子ですが(笑)
ケンデイ・マイ・ラブは、ちょっと気持ち悪い(-_-+)
Posted by
おてきち
at
2019年09月03日 14:45
