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Posted by 滋賀咲くブログ at

2018年11月30日

田代屋から深川の時代へ

出島で出土した色絵磁器も展示されていました。
説明には、スンビン号が活躍した幕末に、海外向 けに日本で製作された
磁器だと記されていましたが。。。ところで 「スンビン号」 って何だろうiconN37kao_16!?


1855年に来航したスンビン号とは、オランダ国王から将軍・徳川家定に
献上された日本初の蒸気船で、「観光丸」 と名を変え、長崎海軍伝習所の
練習艦として使われていたそうですフォルダiconN27 ふむふむ、なるほどねicon12face06icon12


そしてこれらの磁器は、もちろん肥前有田で焼かれていたモノでしょうけど。。。
キャプションを見ると、「肥碟山信甫」 の銘を用いた 【田代紋左衛門】
蔵春亭三保」 の銘を用いた 【久富与次兵衛】 らは、それぞれイギリス貿易や
オランダ貿易の許可を得て、広く活動したことが知られていますフォルダiconN27


17世紀始め、朝鮮人の陶工の手によって日本で初めて生産された有田の 「磁器
以来400年という年月が流れ、有田焼は世界のブランドとして広く知られるように
なったワケですが。。。


もちろんその当初は、中国の代替品のような形として世界に輸出されていたものの
17世紀後半以降には、中国やヨーロッパの磁器生産の隆盛によって、有田焼の世界需要も
いったんは衰退・・・ところが幕末から明治にかけて、2人の豪商の登場によって有田焼の歴史は
大きい転換期を迎えたそうなんですね・・・。


その人物が、佐賀藩から有田焼輸出の独占権を得ていた有田の豪商・久富与次兵衛と
その権利の継承者でもある、田代紋左衛門の2人の商人が生み出した これらのブランドは
江戸期のそれまでには見られない多様で新しい有田焼を創造し。。。
世界ブランドとしての有田焼の地位を高めたんだそうですicon12face06icon12
恥ずかしながら、おてきちはあまり記憶にない名前だったので。。。猛省ですな(笑)


【色絵人物文手付水注】
幕末から明治にかけて、出島には日本の市場があり、1860年には焼物を主に扱う
伊万里屋」 が5件もあったそうです。
この頃、主に取り扱われていた商品には、全体に赤や金彩が施され和服姿の女性など
日本を感じさせるモチーフが採用されていたそうですフォルダiconN27


【色絵花鳥図洋中皿】
こちらは明治初期の長崎で焼かれた 【秋の浦焼】 です。
秋の浦と書いて 「あくのうら」 と読むのですが、名前の由来は窯場が設けられた
飽浦という地名にちなんで付けられたそうですiconN37face01


基本この秋の浦焼は、長崎製鉄所建設に用いるレンガを焼くための窯で焼成されたと
言われているそうですが。。。それって、趣味的な感覚で焼かれていたのでしょうかね・・・?
絵付けの職人さんなんて多分いないハズだから。。。


絵の雰囲気からして、もしかしたら外国の方が絵付けされていたのでは・・・?
おてきちはこの素朴な、レンガ焼の窯で焼かれたという 「秋の浦焼」 になぜだか興味を
持たずにはいられない・・・今日この頃でやんすiconN36kao_17楽譜
   


Posted by おてきち at 16:06 Comments( 6 ) 陶芸・焼物

2018年11月29日

おまけ情報

出島見物をするとしても、見る場所はいつも決まっていて。。。
発掘された磁器などが展示されている 考古館だったかな?ばかりを何度も見ている訳ですが
今回 は母上と一緒なので、資料が置いてある部屋もちょっと覗いてみることにしましたiconN37kao_7


すると、なかなか面白そうな記事が書かれている 【出島新聞】 というのを読んでみると。。。
おっ!!この記事、以前 「歴史秘話ヒストリア」 で 「将軍吉宗のわがまま 江戸1300キロ象の旅
に登場していた象の話じゃないの!?

何でも象の1日に食べる食糧がハンパなかったらしく、幕府は飼育をもてあましていたために
それに懲りたのか、牝のインド象は幕府が断ったため 「御用なし!!」 ということで。。。
長崎から送り返されたという内容が書かれていましたよicon12face06icon12

そんなことも当時の幕府のお役人さんたちは、想像がつかなかったのでしょうかね・・・。
おバカさんですね(笑)
食糧代金を稼ぐのなら、象の足型でも押した色紙を 「健脚商売」 とか何なりと名目をつけて
町人たちに売れば、意外と大儲けが出来たカモ知れないのにねぇ~icon24icon24icon24


あと羽ペンでお絵かきコーナーicon12iconN27icon14みたいな場所があったので
ふと、座っている人物を見ると・・・げっ!!もしかしなくても、このヘアースタイルは母上ではicon23face07icon11
せっせ、せっせと坂本龍馬さんを (見本で横に置いてあったのを) 見て、初めて使うハズの羽ペンを
思いのままに操って描いてはりましたよ・・・。
芸人だったら、お正月の隠し芸?として使えそうでしたわ(笑)


あと・・・この写真のモノは、いったい何に使うモノでしょうかiconN37kao_17iconN29icon12
最初、たこ焼き?まさかねぇ・・・なんでしょうか・・・?
説明文を読むと、鎖国時代、出島を通じて輸出された 「棹銅」 は、海外で様々なモノの材料として
使用されていましたフォルダiconN27

そしてヨーロッパ各地にも日本の銅は流通し、硬貨はもちろんのこと、様々な調理道具や生活道具に
銅は使われ、中でも調理道具は鍋やフライパン、それに写真の底面にいくつかの凹みのある片手鍋は
オランダ料理のパンケーキを作るための鍋なんだそうですiconN37kao_22iconN32

今でもオランダのアンティークショップでは、販売されている商品みたいですよ!!
ラクダのパンケーキかぁ・・・、違う、違う(笑)
あれは献上品の ヒトコブラクダの話やったicon23face02icon10
なんだかんだと楽しめる テーマパーク出島の話は、まだもう少し続きまするicon24icon24


   


Posted by おてきち at 16:38 Comments( 6 ) 史跡巡り

2018年11月28日

カピタンの壁紙

先月に続き、今月もまた出島へ来ることに(笑)
広報に今月末までの期限付き無料券がついていたもので、せっかくだからと思い付き
旅の思い出にと、母上を連れて出島見物にやって来たというワケですよiconN37kao_11icon14


開園時間すぐだったので、まだ観光客の姿も少なく写真も撮り放題でしたぜカメラicon12
本日は 【カピタン部屋】 に使用されていた 「からかみ」 を中心に見ていこうと思います。
何度となくブログには登場したかと思いますが・・・


このオランダ商館長 (カピタン) の居宅に上がると、まず1番に壁紙 にばかり視線が
いってしまって、自宅の壁紙やふすま紙にも 一部屋くらいは贅沢に使ってみたいなぁ~iconN07
と、つい熱心に見入ってしまうんですicon12face06icon12


2階へ上がってすぐ正面にある 【玄関の間】 は、ホールとして使われていたみたいで
1828 (文政11) 年の記録では、この部屋の中央に 「玉突台」 と書かれており
ビリヤードテーブルが設置されていたそうですフォルダiconN27


そして玄関の間を正面に見て向かって右側には 【17.5畳の部屋】 があります。
この部屋は玄関脇という位置から見て、商館の主要な事務を執る場所であったと
考えられるそうですが。。。この部屋の壁紙もスッキリしていて 可愛いですよねiconN36face05iconN32


次は玄関の間を通って右奥の部屋が 【大広間】 になっていて、そこでは皆で食事をとる
部屋になっていたようですiconN37face02icon28
この部屋はカピタン部屋の中で最も広く、35畳あるそうですよ!!


格式を備えたこの大広間では、日本側との役人などとの応接や饗応の場として
特に重要な役割を担っていたと書いてありましたフォルダiconN27
使われていた壁紙は、弁柄にも似た色彩に桐でしょうかね?


出島で使われている壁紙は、木版摺りの 「からかみ」 と渋紙摺りの 「更紗」 という
2種類の手法で作られているそうですが。。。
説明によると、更紗(紙)は図案に合わせて柿渋で固めた地紙で型紙を作り


刷毛で岩絵具を擦り込んでいく作業で、1枚の紙を仕上げるのに何枚もの型紙を使い
少しずつ色を重ねていくそうです。
でも恐らく壁紙の方に使用されているのは、木版摺りの 「からかみ」 の方でしょうねiconN37kao_2


お次は菱型の図案が使われている部屋は 【図書室】 です。
出島には貿易のためだけでなく、西洋の最新の知識を求める多くの人々が訪れたそうです。
そういった日本人の要望や質問に答えるためにも、カピタン部屋には 「百科事典」 をはじめ
たくさんの本が並んでいたようですフォルダiconN27


最後の部屋は、玄関の間を正面に見て向かって左側にあった 【15畳の部屋】 です。
この部屋は17.5畳の部屋と同様、普段は商館長の事務室として使われていたようです。
こういったオランダ商館員の生活用品などは、自分たちで揃えていたらしく


バタビアからオランダ船でもって出島へ運び、使用していたそうです。
展示されている家具や調度品、生活用品は、オランダや日本で購入したモノや
博物館の資料を参考に製作されたモノだそうですよiconN37face01iconN27


いやぁ~、何度来ても夢が広がる テーマパークだと・・・出島に来るたび思いますねぇ~icon12face05icon12
きっとこんなんだったのかなぁ?とか、もしかしたらこんな会話もしていたカモ!?とか。。。
好き勝手に想像をめぐらせられるのも、この扇形の場所が現実にある!!
から言えることなんですけどねicon23kao_22
明日も出島の話題は続きますicon24


   


Posted by おてきち at 16:28 Comments( 4 ) 史跡巡り

2018年11月25日

社交性

早朝のロクの散歩は、毎朝 6 時前に主人が連れて行ってくれているのですが。。。
とにかく寒く、起きたらすぐに暖房のスイッチをON!!
でも顔を洗うのは、修行僧 (雲水) の気分で まだ真水で洗うことにしています(笑)

そんな矛盾ばかりの日常の中、感動というのは些細なことから起きるワケで
意識がまだハッキリと目覚めていない中、寒いと思う気持ちに身も心も支配されつつ
ロクの散歩の送り出しがてら、いつものように玄関の扉を開 けると。。。
真正面には真ん丸いお月様が デッカク 見えていたので感動モノでしたよiconN09icon12
自然界の美しさって、この早朝の寒さを一瞬だけでも忘れさせるパワーがあるから天晴れですiconN32


おてきちも 5 時半には起きているのですが、それからは大忙しです!!
3人分の朝食を作り、お茶を沸かし洗濯機を回 し、仏様のお茶を淹れて拝む!!
その後、主人を送り出してから玄関掃除開始です!!

それで掃除のときの楽しみがあってicon12face05iconN07
玄関先にそれほど大きくはないお茶の木があるのですが、そのお茶の実を拾い集めることなんです(笑)
なんかコロンとした茶色い実を見ていると、愛着がわくというか・・・栄太郎飴にも見えなくもない!?
拾い集めたお茶の実は何に利用しようかなぁ~icon12kao_22iconN32


ほぼ1日のスケジュールに大きな変化はないのですが、母は午後から運動がてら散歩へ
出掛けるので、そのときロクが一緒の日もあったり、1人で近くの公園まで行く日もあったりして
お互い自由時間は2 時間程度あるワケですよ(笑)

そして今日はヤケに母の帰宅が遅いなぁ・・・と心配していると、お土産を持って帰って来たでぇ~!!
といって、袋に入った写真の 【ヤブコウジ 十両 を見せるので。。。
どうしたん!?どこで!?と訪ねると


階段を下りて 3 軒目くらいの家の奥さんと、病気の話で盛り上がったらしく
それこそ母が、うちの娘は植物が好きやから十両なんて珍しいから持って帰ったら喜びますわぁ~!!
と、話の成り行き上、貰って来たんやでぇ~♪ と、これまた意味不明なドヤ顔 に絶句icon23face07icon11

スゴイ・・・さすが、普段は引っ込み思案的な要素を見せておいて、実は物貰いのプロやったりして(笑)
はぁ~・・・おてきちの中にも同じ色の血が流れているのかと思うと。。。
出てくるのは溜め息ばかり・・・でも思わず出た言葉が 「母上、デカシたっ!!」 やったから。。。
人のことは言えませんな(笑)
   


Posted by おてきち at 13:39 Comments( 4 ) 植物

2018年11月24日

口無しで遊ぶ

沈丁花や金木犀とともに、三大香木といわれている 【梔子】 の実が
ボチボチと色づいて参りましたiconN37kao_22iconN32
そして梔子には高い染色効果があるんですね・・・。

お節料理に登場する栗きんとんや、沢庵の色づけにも使われていたりするそうですが
おてきちは、色褪せてきた白い麻のシャツを染めてみようかなぁ・・・と思っているんですicon21kao_17icon14
以前、紅茶やヨモギで染めたことはあるのですが。。。今回 は上手く出来るか楽しみですiconN07


秋に 緑から徐々に色づき始め、梔子の実がオレンジ色に色づいて来たら収穫 して
乾燥させてから実を煮沸し、色素を抽出するワケですねicon12face06icon12
数としては多分50個もないかなぁ~、ヒヨドリのエサになる前に収穫 しないとね(笑)


調べていたら、梔子の実の成分から 「くちなし青色素」 というのも作り出すことが可能!?
らしく。。。それはバイオ技術によって、青系色素としても使用されるようになったみたいですよフォルダiconN27
梔子の実を、発酵させる?のでしょうかね・・ちょっと面白そうですよねiconN37kao_7icon12


庭に ある身近な植物が、平安時代には薬や染料として重宝されたモノだと考えると
ロマンを感じるし・・・古代人がなぜに?梔子の実が染料に使えると感じたのか!?
など、実が成る頃の季節を想像しながら古の時代に思いを馳せると。。。

当時は今の時代より、もっと寒かったハズ・・・。
ということは、恐らく梔子の実が野鳥のエサになることもなく自然と地面に落っこちて。。。
そしてその地面には、昨夜から降り続いていた雪が積もり、純白の雪に覆われていたとすると。。。


梔子の実が落っこちた場所にだけ、点々と黄色く染まる光景を見て。。。
「おっ!!これはもしかして・・・使えるのではiconN29icon12
こういう何気ない日常のひとコマから、偉大な発見は生まれるのでしょうねiconN37face02icon10
なんだか 「まんぷく」 の影響を受けて張り切ってしまったじょ・・・。
   


Posted by おてきち at 14:43 Comments( 9 ) 植物