2020年05月20日

ママカリ

今日はタイトルに悩みましたよ(笑)
最初は「ごはん泥棒」にしようかと思いましたが。。。
食べてみて体験したままを、タイトルにするとやはり「ママカリ」となりましたiconN37kao_22icon14

ご存じの方は多いと思いますけど、おてきちは意味を知らなかったので
ちょっと調べてみると、岡山近辺でニシン科の海水魚「サッパ」の呼び名なんだそうですねiconN37kao_11iconN27
その味があまりに美味しかったために、自分のところのご飯を食べ尽くしてしまった上に
隣から「まま(飯)」を借りるほど、食が進む!!
といった意味で名づけられたんだとかiconN37kao_16iconN27
理由を知れば、自然と飯借り(ママカリ)と使えそうですな(笑)
しかしなんかカタカナで書くと、メルカリみたいですよねiconN37kao_22icon11

ママカリ

で本日の話題は、江戸時代頃から大阪泉州地域で栽培されていた【泉州ナス】についてです。
こちらも伝統野菜のひとつですが、今では高級野菜としても知られていますiconN37kao_10icon12
泉州といえば、堺市、和泉市、岸和田市、貝塚市、泉佐野市、泉南市、阪南市、泉南郡
辺りのことをいうそうですが、昔からこの地域以外では育たないともいわれており
当時から種や栽培方法などは門外不出とされ、外へ出回ることはなかったという泉州ナス
そのような珍しい漬物が、有り難くも献上されたので・・・
おてきちは初めて食べるのですが、超たのしみです!!

ママカリ

商品名にある「曽呂利」!?なんじゃこりゃiconN37kao_16!?気になって調べてみると。。。
曽呂利新左衛門(そろり しんざえもん) 生没年不詳
当社製品に使用されている「曽呂利」の商号の由来となっている、曽呂利新左衛門とは
どんな人なのでしょうかiconN37kao_7iconN05

安土桃山の時代に、堺に住んでいた刀の鞘(さや)師
彼の作った鞘は刀をソロリと包み込み、ピタリと合うので「曽呂利」という異名で
呼ぶようになったといわれていますフォルダiconN27
機知とユーモアに富んでいた事から豊臣秀吉に可愛がられ、伽衆として活躍したと
いわれていますが、実在は定かではありませんiconN37kao_9

彼の逸話の中に、興味深い話がありますiconN37kao_10icon12
数学の話でもよく話題になる題材です。
皆さんは、10畳の部屋の端から、一畳目は一人、二畳目は二倍の二人、三畳目はその倍の四人と
順に二倍の人を座ってもらうと、何人必要になると思いますかiconN37kao_21iconN05

答えは、512人です。512人ですよ! !
では、20畳では・・・524,288人。実際には、座れませんが。。。

ある日、新左エ門は秀吉から「何でも褒美のものを取らせよう、何がよいか!!」 というお言葉に
「この広間の畳に、端の方から一畳目は米一粒、二畳目は二倍の二粒、三畳目はその倍の四粒
というように、二倍二倍と米を置き、広間の百畳分全部をいただきたいiconN37kao_2

秀吉はせいぜい米俵一俵か二俵くらいだと思い、にこにこしながら「欲がないヤツだ」と承知した。
ところがあとで勘定方の家来に計算させたところ、四畳までで十五粒、八畳で二百五十五粒
十六畳でも米一升(四万六千粒)くらいであるが、その後、急激に増えて三十二畳で千八百俵
百畳ともなると5.5x1023俵という・・・膨大な量になることが分かりました。

これは、これまで人間が作った米全てを集めてもまだ足りないくらいの量です。
秀吉は青くなり、新左衛門に謝って褒美を別のモノに替えてもらったそうです(笑)
この考えに気づいていた新左エ門。
こんな人間を敵にしたくないモノですicon23kao_7icon10

茶は千利休の師匠・武野紹鴎に学び、香道は名人・志野宗心に習い、風雅の道でも一流でしたフォルダiconN27
日本各地には、彼が作ったと言われる、庭や橋などが残っています。

彼を伝える書物は「雨窓閑話」、「半日閑話」、「曽呂利諸国咄」など多数ですが。。。
逸話と称されるものは、後世の作り話といわれています。
堺市市之町東に、屋敷跡碑が残っています。
後世に名の残る風流人が、堺に居たと言うことは喜ばしいことです。
曽呂利新左エ門も、水なすを食べていたでしょうか?
                         ~「堺共同漬物(株)」のHP参照~

ママカリ

そんな水ナスを、おてきちもソロリ、ソロリと食してみたところ・・・
初めて食べる、その瑞々しい初夏のような水ナスの持つ野菜の旨さに誘導されて
気が付けばアッという間に、おかわり3杯目をよそうまでに(笑)
いつもは1膳飯なのに・・・ 死者に供える盛り切りの飯のことではありませぬのでアシカラズ(笑)
おいしい漬物を教えて頂き、ロクいぬicon12へのこの世での土産話にと懐に忍ばせておきましょうぞ!!


同じカテゴリー(グルメ)の記事画像
出汁が深い!!
一年越しの蕎麦
職場めし
食べ盛り♬
暮らしに潤いを
食べるアート
同じカテゴリー(グルメ)の記事
 出汁が深い!! (2022-09-08 12:20)
 一年越しの蕎麦 (2022-06-24 20:02)
 職場めし (2022-06-23 10:55)
 食べ盛り♬ (2022-04-04 16:03)
 暮らしに潤いを (2022-03-19 21:24)
 食べるアート (2022-01-16 16:47)


Posted by おてきち at 15:28 │ Comments( 4 ) グルメ
この記事へのコメント
ままかり、水ナス確かにおいしい。
みずなすのぬか漬け、子どもの頃、よく食べた。
ぬかみその表面が白くなった時、その部分を捨ててたんだけど、この前NHKの番組でよく発酵していることですって言ってた。それを見て以来、白い部分をかき混ぜてます。気のせいでなくおいしくなりました。

ままかりよりおいしいのは、広島の初夏の味覚、こいわしのお刺身です。最近は冷凍もあるけれど、とれとれのこいわしは格別。少し前までは、おばちゃんが町に売りにきて、その場でさばいてくれたとか。6月に法事に行く予定だったけど、しばらくは自粛、自粛。
Posted by ほ at 2020年05月20日 16:04
ほ様
今日食べたのは浅漬けの方だったので。。。
糠漬けの方は食べる前に一度洗うんですかね?
おてきち、漬物の扱いをよく分かっていないモノで(笑)
やはり糠漬けも醤油とかって使うのかな?
またおすすめの食べ方があれば、アドバイス頼みたく候!!

こいわしのお刺身ですか!?
全国には美味しいといわれる珍しき食材が、まだまだいっぱいあるんですね(^-^)
この自粛は年内いっぱい続くのでしょうかね。。。
でもその前に、10月頃には第二派が来るとか、来ないとか。。。
台風も心配だし、色んな備えが必要ですよね(-_-+)
Posted by おてきちおてきち at 2020年05月20日 16:15
ママカリは、やはり岡山だな。「そろうり そろうり」は、チョコプラの長田さんだな。百畳の話は面白いな。出し巻きたまごが美味しそう。テリー伊藤もびっくり・・・
Posted by ハチ at 2020年05月20日 19:55
ハチ様
嬉しいコメント、サンキューでやんす♬
だし巻きたまごには、白だしを使っているのですが。。。
これがまた美味なんですよ!!
ハチ様もお試しあれ(^-^)

ママカリって岡山が有名なんですね?
おてきちは今回、初めて知りましたよ(笑)
ヤドカリ、メルカリ、ママチャリ♬
なんか思わず言ってみたくなりましたよ(笑)失敬。
Posted by おてきちおてきち at 2020年05月21日 16:55
上の画像に書かれている文字を入力して下さい
 
<ご注意>
書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。