2017年09月23日

豪潮塔は故郷の匂い

肥後の豪潮とは。。。
天台宗が伝える台密 (天台密教) と、中国密教が伝える唐密の両面を学んだという豪潮律師は
16歳で比叡山延暦寺に入山されているようですね!!
そこで高僧となったのが、密教の道へのスタートとなったようですが。。。
滋賀とも関わりのある人物の宝篋印塔が、こんな近くにあったなんてiconN37face08iconN32
故郷を身近に感じるものとの出合いは、心が安らぎますね・・・。

豪潮塔は故郷の匂い

この宝篋印塔は、国道34号線の拡幅工事に伴い解体・保存されていた時期があり
過去にも2度移転を繰り返していたらしく、今回のこの工事で3度目の移転ということみたい。
当初、市が掲示した代替地には地元から不満の声があったとかで、結局180年前に建立された
場所にもっとも近い位置に建てられたと、1991 (平成3) 年の毎日新聞に掲載された記事が
会長さんの史跡本に あったので、その歴史の流れを知りましたフォルダiconN27

豪潮塔は故郷の匂い

ただ驚いたのは、会長さんの史跡本には宝篋印塔が移転された時の工事の様子などの
写真も掲載されていて、そこには塔基礎の組み立てから開眼法要までがまとめられていて
六角形台石の内側に、前の所在地より発掘 したという石地蔵の頭部が40数個も一緒に
埋納された写真があって。。。最初、この丸い塊群は何だろうか?と説明を読むと
頭部ということだったので、石地蔵とはいえ数が並べばやはり リアルですよねicon23kao_12

これはyubi_2face02おてきちが観音寺で見たときの 【豪潮塔】 のブログ&写真です。
http://minomushidou.shiga-saku.net/e1320315.html

豪潮塔は故郷の匂い

少し今日の写真のポイントが、些かズレているのでは?と思われたハズですが。。。
それは宝篋印塔の奥に見えている石塔というのか、灯籠というのか、見えるでしょうかね?
実はそこには、あのカステラで有名な文明堂さんの創業者が眠っておられる墓碑なんですよ!!
おてきちも詳しくは知らなかったのですが、日見トンネルに行く途中に自宅があるのは見ましたけど
この場所にお墓があったとは。。。でも関係者しか入れないようで、鍵がかかっていたので残念icon23face07icon15

豪潮塔は故郷の匂い

町内には結構、有名人のお墓があるんだな・・・と改めて実感!!
しかもお墓の入り口なんてこんな感じになっているんですよyubi_2kao_16icon10
これってまるで自宅感覚なんでしょうね。

豪潮塔は故郷の匂い

それにしても、長崎のお墓のスケールは県外の人間から見ると異常とも思える規模のものが
多く、門扉があるのは当たり前で。。。そして金文字、タイル張りの床に座るベンチ?のような
ものまで敷地内には設置してあるから、いったいどれだけ費用をかけているのか想像すると
恐ろしい話ですが、ま、それだけご先祖さまを大切にされていると考えれば素晴らしい
風習なんだと、理解することが出来ますけどね(笑)
まだ明日も街道歩きは続きまするicon24icon24


同じカテゴリー(史跡巡り)の記事画像
心ほどける時間
自由亭でお茶を
文化財保存修理の現場
雨降りは「おたくさ」の日
花びらの道
市民の特権
同じカテゴリー(史跡巡り)の記事
 心ほどける時間 (2020-11-05 10:46)
 自由亭でお茶を (2020-06-27 14:17)
 文化財保存修理の現場 (2020-06-26 14:16)
 雨降りは「おたくさ」の日 (2020-06-13 15:28)
 花びらの道 (2020-04-24 15:44)
 市民の特権 (2020-02-01 14:50)

Posted by おてきち at 15:07 │ Comments( 2 ) 史跡巡り
この記事へのコメント
豪潮さんの塔、長崎にもたくさんあって興味深いです。
差し支えなければ、史跡本とはどのようなものであるかをご教示頂くことは可能でしょうか。宜しくお願い致します。
Posted by toto at 2020年10月10日 10:26
toto 様
実はこの本は「本河内の史跡」というモノで、1995年出版の非売品なんですね。
おてきちが目にしたのは、ご近所の長老が持っておられたのを拝借して書いたのですが
恐らく国立図書館に所蔵?というか、あるみたいですよ(^-^)
著者の名前は、小森定行氏だったと思います。
このくらいの情報で参考になったでしょうか(^-^)?
また面白そうな情報があれば、おてきちにも教えて頂きたく候!!
Posted by おてきちおてきち at 2020年10月10日 13:13
上の画像に書かれている文字を入力して下さい
 
<ご注意>
書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。