里帰りの聖遺骨

おてきち

2019年08月28日 10:09

記念館から出て、道路を挟んだ向かい側に建っているのが 【聖フィリッポ教会】 です。
いつ見ても、そびえ立つ2本の双塔に視覚だけでなく・・・心までも魅せられてしまいますね。
高さは16メートルあるそうですよ
正面から向かって左の塔は、祈りと賛美の塔で 聖母マリアの象徴を表していて
避雷針には、地上の勝利の王冠がついているそうです


向かって右の塔は、お恵みが下がってくる塔らしく・・・聖霊の賜物を象徴し
燃える炎を示す赤色が多用されていて、こちらの避雷針にはハトと光の輪が
ついているそうですよ


日本二十六聖人殉教地の側にある 「聖フィリッポ教会」 は、二十六聖人の1人で
外国人宣教師6人の内の1人で、メキシコ人初の聖人となった 「フェリペ・デ・ヘスス」 に
捧げられた教会なんだそうです


さてさて・・・ここが教会の入り口になっているようなので。。。
近くで見上げると、ちょっと太陽の塔にも似ているような(笑)
ちなみにこの部分は、どうも神父館?になっているみたいですね


イマイケンジ氏は、アントニ・ガウディの研究者でも あったことで知られていて。。。
教会に近づくにつれて、ガウディの教会建築を彷彿とさせる?この独特のスタイルが
初めて見る人に、きっと あのサグラダ・ファミリアを連想させるハズ!!
イマイ氏は当時、こういったガウディのスタイルを日本に紹介した建築家でもあるようです。
それでモザイクが使われていたってワケですかね


じゃじゃじゃじゃ~~~ん
おてきち長崎に来て、初潜入成功ですよ!!
母がいたので、ド厚かましさに磨きがかかって?堂々と教会内に入ることが叶いましたぁ
やっぱりこれというのも・・・ロクの恩返しかな(笑)←まだ言ってるし


いやぁ~・・・なんとも光がキレイな教会ですなぁ~
祭壇の正面にある丸いプレート?のようなモノには、26の十字架がデザインされていて
その中央にはギリシャ語のアルファ(A)と、オメガ(Ω)が刻まれています

それはすなわち、始めと終わりを意味する 「永遠の神」 を示していると貰ったパンフレットに
書いてあって、恐らく材質は・・・大理石のような感じもしましたけど
触っていないので何とも分かりませんけどね


あちこち物色していると、ん?なんだ?コレは・・・?
何だか大切そうに保管されているけど、もしかしてお宝かな
近づいてよぉ~く見ると・・・なんか犬の骨?のような形をしたモノが3本
ガラスケースのような中に、厳重に?保管してありましたけど。。。
おっと!!そういえば貰ったパンフレットに、何か書いてあったぞ!!


【二十六聖人 遺骨室】
聖パウロ三木聖ヤコブ喜斎聖ヨハネ五島 の聖遺骨が納められています。
扉を開いてご覧になって下さい
ひょえぇ~~~!!本物の人骨ですかぁ~~~!!
って・・・黄色いというか、ヤニ色をしてますけど・・・これって時代色なのかな


日本が迫害の時代 (1630年代) に入った時、宣教師は貴重な遺物を国外に送られたそうです。
そしてこの遺物は、350年間に渡ってフィリピン (マカオからマニラに) 移動しつつ。。。
この教会の完成に合わせて、里帰りしたんだそうですよ
骨の里帰り品って初めて聴いたじょ!!
でも・・・最初は象牙?パイプ煙草?かな、って思ったくらいに。。。
まさかまさか、リアルに遺骨が保管されていようとは夢にも思わなかったもので ビックリしましたよ


それにしてもキレイな教会でしたね・・・。
1階の受付に座っていた男性の話では、秋になった頃の午後3時~4時の間に見えると
ステンドグラスからこぼれる光が、壁面や床に映って とても美しい季節なんですよ


分ッかりましたッ!!またその頃に来ますッ!!
相変わらず お調子者だな・・・と、自身のことを振り返りつつも
また来られる!!といった喜びの方が大きかったので、ラッキー


教会の窓から見た風景です。
真正面に見えているのは、稲佐山とNHKの鉄塔?アンテナ塔?ですね(笑)
そして左端が、現在開発途上にある 長崎駅の位置になります。
今、駅周辺も新幹線の橋桁工事が進んでいて、数年後には長崎駅もリニューアルされて
随分と雰囲気も変わっていることでしょう


今回、フィリッポ教会のモザイク部分を アップで撮るのを忘れてましたけど。。。
記念館も教会も、どちらの建物にも使われていた外壁の一部に張り付けてあった
陶片の数々は、どうもイマイケンジ氏ご本人が?集められたモザイクみたいですよ!!

本当かどうか、次回行った折にでも受付の人に聞いてみることに致しましょうかね(笑)
ちなみに下の写真は、桜の季節に階段を随分と上った高い場所からズームで撮った
フィリッポ教会の写真です




関連記事