東京オリンピックのメイン会場に予定されている「
国立競技場」の
設計プロセスにおいて、大量に作られたスタディ模型の中から
厳選された約40点が、会場の入り口正面にパネル展示されていました。
展示会としては世界初公開なんだそうですよ
また下の写真にある照明ですが。。。
これは選手や関係者以外は、まず見ることが出来ないエリアに設けられた
大型の提灯のような照明になっていて、もちろん隈氏のデザイン
これが本展では、特別に公開されていたという特典なんですよ(笑)
いま「
隈研吾展」を開催するにあたって、公共性やパブリックスペースを
テーマとし、建物や「
ハコ」ではなく建築と建物の間の隙間にフォーカスしたい
というお題を与えられた。
それは今までの展覧会とは違うことができそうだと思い、パブリックや隙間に
ついて考え始めたら、コロナがやって来た。
コロナを体験した今、われわれ全員がハコから逃げ始めて、ハコの外の
パブリックスペースを再定義しようとしている。
タイムリーで予言的なテーマを与えてもらい、深く感謝している
これは隈さんのメッセージが示されたキャプションでしたが。。。
何度も読むうちに、なるほどなぁ・・・と深く納得
この照明を考える上での試作品は、女性用のストッキングを使って試したそうですよ。
その模型が下の写真になりますね
モノ作りのアイデアって、ヒラメキやトキメキも大事でしょうけど。。。
まずはセンスが不可欠となって来るので、暮らしの中に眠るヒントを
常に意識しておくことと、何でもイイから試してみる!!というのも必要カモね
実のところ国立競技場について、あまり詳しく知らなかったのですが。。。
説明を読んでビックリ!!
日本の伝統的建築で組み上げられた木材は、日本の47都道府県のスギ材が
用いられてるんですってね!!
沖縄県はリュウキュウマツだそうですが、地域の協力で完成されたスタジアムなんだ
と思うと・・・なんか大和魂が燃えますよね
そして軒の上部には、東京の野草が30種あまり植えられているというからビックリ!!
どこまでも自然を身近に置いておきたいという建築なんだろうか。。。
また印象的なのは、まるで人が座っているかのようにも見えるモザイク状の色の椅子
あれは落ち葉が敷き詰められたような・・・そんなイメージで考えられているようです
そういう意味では、建築だけを真っすぐに見るのではなく。。。
そこには絵画を見る感覚にも似ている何か・・・
奥に秘めたる建築家の想いを、おてきちは感じるのでした
オリンピックが無事に開催されるのを願って。。。
なかなか見応えのある個展でした