この日の天気は曇りがちで、時折日が差すって感じの1日でしたね
曲水の庭からすぐの所に、国博入口と書いた案内版があったので
そのまま真っすぐ進んで行くと「
虹のトンネル」と呼ばれるワープ通路のような
歩く歩道があって、これが気持ちが悪いというかカラダが宙に浮いたような
フワフワした感覚が、結構長い距離続くので。。。
ちょっとビビッてしまって、珍しく写真を撮るのを忘れてしまった
そのトンネルを抜けると、そこは
【九州国立博物館】だった
到着した途端に、心の中では自分に「お疲れ様!!」と囁いてましたけどね(笑)
太宰府天満宮の裏にあたる丘陵地に、2005年10月16日に開館された「
九博」
Wikipediaによると、岡倉天心が九州にも国立級の美術館・博物館が必要である
と説いてから100年、太宰府天満宮をはじめとする関係者の熱意によって
念願が結実した九博なんだとか。。。
一見、雲のような形にも見える建物の設計者って知ってるような有名人なんかなぁ?
気になり調べてみると「
菊竹 清訓」という人物でした
あまり知らない名前だったので、他にはどんな建物を設計されたのだろうか?
するとビックリ!!なんと滋賀県の西武大津ショッピングセンターもそうみたい(笑)
全国に渡って色んな建物の設計をされているみたいですね
ちなみに長崎県美術館のデザインは、あの隈研吾氏です(笑)
壁は全面ガラス張りなので、きっと天気が良ければ自然光が差し込んで背景に
見えている森も、くっきりとよく見えるんでしょうね・・・。
さてと検温も消毒も済ませたし、今やっている展示「
ムナカター祈り・暮らし・交わりー」
とやらでも拝見して来ると致しますかね!!
展示室に入ってすぐ目立つ所に、どこかでお見掛けしたようなフォルムの「
丸木舟」が
展示されていて・・・気になりキャプションを見ると、やはり!!まさかの滋賀県の
入江内湖遺跡出土と書いてありましたよ
はぁ。。。もっと九州のお宝が見たかったのになぁ(笑)
もちろん九州モノの出土品も数多く展示されてましたし、見たかった観世音寺の梵鐘も
しっかりと中央に鎮座されていて、館内ではその音色が流されていたもんだから。。。
観賞している時の気分は・・・まるで厳かな大晦日って感じかな(笑)
おてきちが見たかったのは、出土品ではなく。。。
東京の古美術商であった、故・坂本五郎氏が2018年だったかに寄贈されたという
コレクションが4Fの寄贈者顕彰室というコーナーで、数点ですが見られるようなので
それを楽しみに寄り道をしたワケですが。。。
この情報を知ったのがリアルタイムではなく、最近だったものですから
2016年に92歳で亡くなられた五郎氏は、とにかく目利きだったらしく
収集されたお宝は数だけでなく、質も国宝級のモノがあり。。。
それら259件を九博に寄贈されたそうです
大半が茶の湯の釜が占めていたようですが、江戸時代の浮世絵師・北斎の
肉筆画(重文)や、獅子舞を描きためたという219枚で構成されている一部が
薄暗い中、展示されていたのでそちらも鑑賞して来ましたよ
それより何よりも
【色鍋島松竹梅文瓶子】17世紀末~18世紀初頭に作られた鍋島焼の名品
色鍋島が最盛期だった頃の、技術の粋を集めて作られたという
国重文の美しくも怪しげな、それでいて凛とした立ち姿の瓶子が割れずに
金繕いが施されてはいましたけど、よくぞ令和の時代まで生き延びてくれて
いたもんだと、鍋島の子孫たちはきっと思っているハズですよ・・・。
ところで、鍋島焼の陶工&絵師の子孫って、現在も続いているのかなぁ?
こうして私たちが目にすることが出来たのも、今まで大切に守り継がれて来た
五郎氏の存在があったからこそで・・・本当に感謝の気持ちで感無量
他にも、古陶磁や中国青銅器などもコレクションされていたみたい。。。
2018年の秋だったかに、坂本五郎コレクション展を開催されたようですから
知ってたら見に来たかったなぁ~。
~参考資料、2018年1月11日付・西日本新聞(朝刊)記事より参照~
「
九州百年の夢」といわれたまでに、九州国立博物館の誕生は望まれていた
施設だったのかと思うと、来て見て良かったな・・・と思う今日この頃でやんす
またいつか「望まれていたのに、こないに待たせてしまって堪忍やでぇカムバック展」
みたいな感じで、坂本五郎氏(1923~2016年)のコレクション展
「
北斎と鍋島、そして」をやってくれないかなぁ・・・
見逃してしまった、おバカさんなおてきちのために