自由亭でお茶を

おてきち

2020年06月27日 14:17


旧グラバー住宅から見る長崎港や稲佐山の眺めが、おてきちは結構気に入っていて
ちょうど良い目線の高さに景色が並んで見えるので、なんか気持ちが落ち着くというか
絵画のようにバランスのとれた構図は、返って自身を現実の世から切り離してくれる
ような感覚に陥れるものだから、精神的にも本当の意味で癒しが達成されると
おてきちは解釈しているのですけどね


何度来ても、ワクワク&ドキドキするこの新鮮な感覚は洋風建築に囲まれているから
なのか・・・それともグラバーの築いた歴史がそういう高揚感を訪れた人々に
与えているのか・・・この場所に立つと決まって冒険心が沸々と湧き上がって来るなぁ(笑)


水こそ見慣れた故郷の風景だけど。。。
港の風景がそこにプラスされるだけで、こんなにも違うモノだろうか。。。
やはり漁港とはまたちょっと違った雰囲気がするよな。。。


いつもなら修学旅行生などで賑わっているグラバー園ですが・・・
ほぼほぼ貸し切り状態で、嬉しいやら、淋しいやらで複雑な心境ですね
そうだッ!!観光客が居ないのをイイことに、自由亭で久しぶりにお茶でもしようかな


昨日の写真にあった亀の池の目の前にある建物が、西洋料理発祥の店【自由亭】
以前にもブログに書いたことがありますけど・・・
改めて簡単に再度、説明をしておきますと、明治11年に諏訪神社下(馬町)に
建てられた西洋料理店で、当時、この料理店には内外の貴賓や地元高官などの
社交場として利用されていたそうです


その後、店主であった草野丈吉の死後、自由亭は閉店され店は日本政府が購入し
太平洋戦争後には、検察庁官舎として使用されていたんだそうです
そういった歴史ある建造物は、まとめてこのグラバー園へ移築されたワケなんですねぇ~。


料金所から動く歩道に乗って最初に下りた右側に、この旧自由亭は建っているのですが
ちょうどこの建物の真下に、旧グラバー住宅があるといった地図になりますかね
おてきちも一度だけ、店内でダッチコーヒーだったかを飲んだ記憶がありますが。。。
落ち着いた雰囲気と店内からの眺望に、暫し時間を忘れることの出来るティールームですね


はぁ~あ、久しぶりにお茶したかったなぁ~・・・。
その当時の自由亭のメニューには、ビフテキやカレーライス、コーヒー、スポンジケーキ
などがあったらしく、「料金は一人前三朱、6人以上お断り、前日に予約すること」
という記録が残っているそうです


三朱とは今の1万3千円くらいと書いてあるから。。。
何ともVIPなお値段ですこと!!
しかも、電話もない時代に前日に予約するのは大変なことだったみたいですね
仕方がない。またの機会ということで、今日のところは潔く亀の池の水でガマンするか(笑)


だけど開港した日本に、近代化の風を送り込んだ冒険商人グラバーの住居だった建物の
屋根の構造(華奢だったけど)が見られただけでも、ラッキーだったとするべきかな
今回の保存修理工事は、約50年ぶりだと書いてあったから。。。
少しはレアな体験が出来たってことですな(笑)


藤棚の木陰でひと休みしながら・・・長崎港を眺めていると心地の良い海風が吹いてきて
周囲に人が居ないせいか、この街にはおてきちだけが生存しているような気持ちになって
来て・・・おっと!!これってポツンとグラバー園やんかっ
とまぁ~、いきなりテンションマックスになるけれど・・・
海風が止むと、蒸し暑さにはやたらと弱いおてきちでやんす



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