カピタンの壁紙

おてきち

2018年11月28日 16:28

先月に続き、今月もまた出島へ来ることに(笑)
広報に今月末までの期限付き無料券がついていたもので、せっかくだからと思い付き
旅の思い出にと、母上を連れて出島見物にやって来たというワケですよ


開園時間すぐだったので、まだ観光客の姿も少なく写真も撮り放題でしたぜ
本日は 【カピタン部屋】 に使用されていた 「からかみ」 を中心に見ていこうと思います。
何度となくブログには登場したかと思いますが・・・


このオランダ商館長 (カピタン) の居宅に上がると、まず1番に壁紙 にばかり視線が
いってしまって、自宅の壁紙やふすま紙にも 一部屋くらいは贅沢に使ってみたいなぁ~
と、つい熱心に見入ってしまうんです


2階へ上がってすぐ正面にある 【玄関の間】 は、ホールとして使われていたみたいで
1828 (文政11) 年の記録では、この部屋の中央に 「玉突台」 と書かれており
ビリヤードテーブルが設置されていたそうです


そして玄関の間を正面に見て向かって右側には 【17.5畳の部屋】 があります。
この部屋は玄関脇という位置から見て、商館の主要な事務を執る場所であったと
考えられるそうですが。。。この部屋の壁紙もスッキリしていて 可愛いですよね


次は玄関の間を通って右奥の部屋が 【大広間】 になっていて、そこでは皆で食事をとる
部屋になっていたようです
この部屋はカピタン部屋の中で最も広く、35畳あるそうですよ!!


格式を備えたこの大広間では、日本側との役人などとの応接や饗応の場として
特に重要な役割を担っていたと書いてありました
使われていた壁紙は、弁柄にも似た色彩に桐でしょうかね?


出島で使われている壁紙は、木版摺りの 「からかみ」 と渋紙摺りの 「更紗」 という
2種類の手法で作られているそうですが。。。
説明によると、更紗(紙)は図案に合わせて柿渋で固めた地紙で型紙を作り


刷毛で岩絵具を擦り込んでいく作業で、1枚の紙を仕上げるのに何枚もの型紙を使い
少しずつ色を重ねていくそうです。
でも恐らく壁紙の方に使用されているのは、木版摺りの 「からかみ」 の方でしょうね


お次は菱型の図案が使われている部屋は 【図書室】 です。
出島には貿易のためだけでなく、西洋の最新の知識を求める多くの人々が訪れたそうです。
そういった日本人の要望や質問に答えるためにも、カピタン部屋には 「百科事典」 をはじめ
たくさんの本が並んでいたようです


最後の部屋は、玄関の間を正面に見て向かって左側にあった 【15畳の部屋】 です。
この部屋は17.5畳の部屋と同様、普段は商館長の事務室として使われていたようです。
こういったオランダ商館員の生活用品などは、自分たちで揃えていたらしく


バタビアからオランダ船でもって出島へ運び、使用していたそうです。
展示されている家具や調度品、生活用品は、オランダや日本で購入したモノや
博物館の資料を参考に製作されたモノだそうですよ


いやぁ~、何度来ても夢が広がる テーマパークだと・・・出島に来るたび思いますねぇ~
きっとこんなんだったのかなぁ?とか、もしかしたらこんな会話もしていたカモ!?とか。。。
好き勝手に想像をめぐらせられるのも、この扇形の場所が現実にある!!
から言えることなんですけどね
明日も出島の話題は続きます




関連記事