いつもは直木賞作家の作品だからといって買ってまで読むことは
余程のことがない限り無いのですが。。。
今回は2200円を支払ってでも買って読んでみよう!!という衝動にかられ
今村翔吾氏の
【塞王の楯】を手に入れ読むにつれ、引き込まれるようにして
戦国の世へと連れて行かれ、久しぶりに胸が熱くなるわ、涙は出るわの
おてきちにとっては大事な1冊になりました
7月16日(土)に
和邇図書館の開館30周年記念として、今村氏の講演会があり
コロナ禍なので抽選のもと開催されたのですが・・・
それでもおよそ500名ほどの方々が参加されていましたよ
話し方もとても気さくな雰囲気で、撮影タイムまで設けて下さったりと心遣いもピカイチ
やはり地元出身の作家自身が、滋賀の魅力について熱い思いを語る姿に
惚れ込んだというのもあるのですが、経歴もまた面白くダンスインストラクターを
された後、守山市埋蔵文化財調査員を経て作家デビューをされたんだとか
塞王の楯のストーリーは、近江の国・大津城を舞台に「
最強の楯」を築こうとする
石垣職人の穴太衆と「
至高の矛」でもって挑んでくる鉄砲職人の国友衆との
宿命の対決を描いた究極のエンターテインメント戦国小説となっています
講演会では、塞王の楯に込めた想いを語って下さったのですが。。。
小説とは言っても、ある程度は史実に基づいた上での物語なワケですから
穴太衆のお宅へ行って取材をしたり、国友鉄砲と日野の大筒との違いについて
詳しく学んだりと、歴史小説ともなるとマニアの方々も多くおられたりするから
書き手側も気が抜けない・・・って感じでしょうかね
最初「
塞王の楯」の本を手にした時、あまりの分厚さにコレは読むのに時間が
掛かるよなぁ~って思っていたけれど、読み始めたら食事の時間も惜しむほどに
ストーリーの続きが気になって、珍しく夢中に読書を楽しんでましたね(笑)
また不思議と主人公の気持ちに寄り添いやすいというか。。。
それで熱い想いが込み上げて来るというか。。。
飛田匡介に会いたいです!!
今村氏の歴史小説は、読み出すと登場人物が身近な人たちに感じられて
自分も気配を殺して、その場に居て職人たちの話に耳を傾けている?
といったような、心を激しく揺さぶられる世界がそこには広がってるんです
次に選んだのは
【八本目の槍】を買ってしまった(笑)
これまた戦国時代モノですが、今までにない石田三成の姿が浮かび上がる
戦国期の佐吉を中心とした若者たちの青春記?みたいな感じかな
仕事の休憩時間に「ちむどんどん」しながら、佐吉タイムを愉しんでおりまする