継承してこその美

おてきち

2019年11月12日 16:14

やはり民芸品といえば、土人形 (土鈴) を思い浮かべる方も多いのでは・・・?
江戸時代とかだったら宿場町に立ち寄っては、その土地で焼かれた土人形を
子供のお土産品として、旅土産に買って帰っていたのではないでしょうかね


全国にこういった土人形は、比較的存在するようですが、後継者がなく
需要もない現代では、淋しいことですが・・・途絶えてしまった土人形も多いようですけどね。
おてきちが行った時には、まだアレコレ試行錯誤しながらの展示をされている最中だったので
完成されたディスプレイではありませんけど、土人形の雰囲気は伝わったかな


そして長崎を代表する土人形が 【古賀人形】 になりますが。。。
以前、長崎街道沿いに咲く藤棚を撮ったブログをアップしましたが、あそこが古賀人形の
発祥の地で、現在も確か19代目窯元の小川憲一氏が制作されていると思いますが。。。
予約をすれば見学もOKみたいですね


そしてこちらの古賀人形ですが・・・これは田川憲氏が寄贈?されたモノでしょうかね?
田川憲 (明治39年~昭和42年) は、長崎にまつわる数多くの作品を残した版画家で
戦後の開発で変わりゆく居留地や、解体される前の旧浦上天主堂などの
失われゆく長崎の風景」 を、異国情緒あふれる版画作品として世に出したことで
知られている版画家さんのようですね


また老舗洋菓子店 「梅月堂」 のクッキー 「南蛮おるごおる」 のパッケージや
カステラ元祖 「松翁軒」 の紙袋デザインなども手掛けておられる、長崎市民にとっても
馴染みの深い作家さんのようですよ
あと 「」 が名前に入ったお店のデザインもあったら、松竹梅!!
ということで・・・かなり縁起の良い版画家さんになりますよネ


版画って日常は触れる機会も少ないですが、風景版画などは普段見慣れた景色でも
版画で表現することで、まるで絵本の中の風景にも感じられて一瞬、おてきちもやってみたい!!
などと、絵画とは違った3D的な要素もあるので、つい身近に感じたりもするワケですよ


いやいや、何年かぶりに心に栄養補給ができましたね・・・。
これでまた暫く、頑張れそうな気持ちになりましたよ(笑)
手しごとというのは、時間をかけてひとつのモノを作り上げて行くワケですから・・・
それを使い手が大切に親子何代にも渡って、使い続けることも歴史を紡ぐといった
小さな行為ですが、言えるのではないでしょうかね
さてと、今日のおてきちは何の手しごとに喜びを感じましょうか!!


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