3日間とも天候に恵まれ、長崎くんちも本日が最終日となりました
ですが、おてきち見聞録は祭りが終わっても、まだまだ余波?余韻のブログは
書き綴られて参りますので・・・お付き合いの程、よろしゅうたのんます
今日は2番町、魚の町の
【川船】 です
中島川近くにある町で、昔は魚市場があったことから魚の町となったそうです。
それにちなんで、川船を奉納されているみたいですね
そして魚の町の傘鉾飾りですが・・・これがスゴイんですよ!!
何がスゴイのかというと、輪と呼ばれるドーナツ状の部分は蛇籠で編まれていて
その中には、さざれ石が詰められています
その輪の上に飾られているのが、鯛3匹、伊勢海老、マトウダイ、魚籠(びく)
打たせ網、青竹の竿、葦、といった漁に関係のある道具などが飾られているワケですが。。。
実はこれらの全てが、長崎ビードロ細工でもって仕上げられているそうなんですよ
以前にもどこかの川船で、ビードロ細工があったのを記憶 していますが。。。
魚の町の魚籠なんて、まるで本物の竹で編んであるみたいで・・・すこぶる繊細ですねぇ!!
こういった傘鉾の製作や調整、復元新調までを手掛ける職人さんが魚の町におられるそうで
そういった名物職人の多大なチカラのお陰で、現在もこうやって伝統ある祭りは受け継がれて
いるんですよねぇ・・・
庭見せの時には、こうやって間近でジックリと見られるのが特典なんですけどね(笑)
ビードロ細工のもつ輝きが、夜の照明の光に反射してキレイでしたよ
くんち本番では、今度は朝日を受けて自然の輝きを放つ、魚の町の傘鉾はやっぱり最高でしたネ!!
尾頭付きの鯛の後ろ姿が、おてきちには眩しすぎるぜ
傘鉾で町の紹介が終わると、続いて演し物の登場です
その前に、町内の方々が整列をして神様への一礼が終わると、まずは奉納前に各踊町の
特色がデザインされた手拭いを、桟敷席や長坂に向けて一斉に投げられるワケですよ
それを取ろうと、皆が必死に手を伸ばし・・・運が良い人はその手拭いをお土産に持ち帰るんです
色んな隠し玉を踏まえつつ、祭りのハイライトがやって来ました!!
川船といえば、小学生の男子が演じる 網打ち船頭さんです
2回投網を行うのですが、最初は5匹、2回目は7匹と・・・大漁を目指して4ヶ月も前から
投網の練習を、お父さんに付き合って貰いながら750 回もして来たそうですから。。。
7年に1度、選ばれし小学生の男子 網打ち船頭の座は、長崎の小学生男子なら誰もが憧れる
ポジションなんだそうですよ(笑)
今年の船頭さんも、練習の成果が見て取れるような 美しく見事な網打ちの所作でしたね
それから場内の解説では、網打ち船頭が着ていた着物の裏には若冲の 「
貝尽くし」 を
あしらった裏地が使われている、と見えないところにも粋さを秘めているといった心意気を
解説でカバー?されていましたよ(笑)
この世の中には、言葉で言って貰わないと分からないことって、意外と多いものなんです
川船は毎年、必ず奉納される演し物で、長崎くんちの中でも人気の高い演し物ですが
ルーツとしては、筑豊地方の柳川から入って来たと思われるそうです
江戸時代には行列モノや曳き物ではなく、通り物が主流だったのが。。。
明治以降になると、時代は変わって動きを求めるようになって行ったようで。。。
その当時には、1年に3ヶ町がそろって川船を奉納した時もあったくらいに。。。
川船は当時から大人気だったみたいですよ
その結果、踊町が互いに競い合うようになって・・・川船も華やかになって行ったんだそうです
解説者によっては、ちょっと知らない深い裏話というか。。。
貴重なルーツの話題を聴かせて貰えると、さらに祭りに対する見識の幅?も変わって来るし
下手な解説は不要だけど、情報として使えそうな解説はもっと発信して行くべきだと
おてきちは常々思う ワケですたい
今夜は鯛が食べタイじょ・・・下手な駄洒落は他人に勇気を与えるハズ?なので、必要です