餌取り名人

おてきち

2021年04月18日 13:13

ハゲ(紀州)、マルハゲ(関西)、カクハゲ、バクチウオ(伊豆や島根など)
調べてみると、和歌山や三重などでは「ハゲ」と呼ぶ人も多いみたいですが
関西などでは単に「ハゲ」というと、ウマヅラハギを指すことが多いらしく
カワハギは「マルハゲ」と呼んで、区別しているんだそうです

そのようなちょっと気の毒?な名前を持つ魚の一般的な呼び方が【カワハギ】
魚屋さんで新鮮な初モノが並んでいたので、買って来ましたよ
まずはブログ用の撮影をと・・・


本来は目の上あたりに、鋭い角のようなモノが1本伸びているのですが。。。
危ないので切り落として販売されているみたいですね
その角の後ろにある、べっ甲のような色をした背びれの中に1本目立った
糸状の伸びすぎたヒゲのようなモノがあるのが、オスで無いのがメスなんだそうです

この子は・・・ありそうな雰囲気だったので(笑)おてきちの勘ではオスかな
でもよぉ~く見ると、全身の皮膚がザラザラしていて鮫の皮みたいですね(笑)
それもそのハズ・・・昭和初期頃まで、ヤスリとして使われていたんだとか・・・。


活動時間帯は昼間が中心らしく、夜は海藻などを口にくわえて
海藻につかまって眠る習性があるって書いてありましたよ
しかし「おちょぼ口」って、こういう口のことを言うんでしょうね(笑)
エサはしっかりと食べられているんでしょうか。。。

そういえば琵琶湖にいる外来魚のブルーギルも、確かこんな口元じゃなかったかなぁ。
釣り人に言わせると、小さな口でエサを削ぎ取るようにして食べるもんだから
魚がエサに喰い付いたかどうかの魚信号が、伝わりにくいそうですよ


別名にもあった「バクチウオ」ですが。。。
その理由に「皮がすぐ剥がれる」様子が「博打に負けて、身ぐるみを剥がされる」姿を
連想させるからなんですってよ(笑)
人間界での皮を剥ぐイメージって、おてきち的にはやっぱ拷問しか考えられないです

カワハギの肝は「海のフォアグラ」とも呼ばれているそうだから、美味なんでしょうな。
主人が刺身で薄造りにしてくれたので食べたところ、身は淡白で食感もしっかりあって
少し甘味も感じられて、まるでフグ?にも近い感覚でしたね
(とか言いつつも、実はまだ一度もフグを食べたことがないんですけどね)


そして久方ぶりに登場致します「カワハギのカワハギ」です!!
今回も尾頭付きだったので、頭部分だけ焼いて慎重に探し出したお宝ですぜ
取り出した時は透明だったのですが、翌朝見ると真っ白になっていました。
どんな魚にも「鯛の鯛」って入っているもんなんですね(笑)
その形状も似たり寄ったりですが。。。それでも微妙に個体差はあるようですけどね。

額縁に入れて飾るべきだったかなぁ・・・と今更ですが、コレクションが増え過ぎて
今ではどれが何の魚のモノだったのか、ハッキリ言って分かりません
今、言えることは・・・色々と曰くつき?の異名を持ったカワハギさんは
要するに肝が肝心?ということですかな


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