本棚の整理

おてきち

2020年09月17日 10:05

たくさん買い込んだ雑誌「うかたま」を片付ける場所を確保しようと
本棚を整理していたら、主人が買い集めたガラス本が何冊か出て来たので
それらの中には古い本もあったりして、パラパラめくっては溜め息をつき・・・
ガラスって何でこんなにキレイなんだろう
コレも欲しい!!アレもいい!!
文章を読むどころか、写真ばかり眺めてはニヤニヤするの繰り返し(笑)


ちょっと前に「セブンルール」というTV番組で、女性の江戸切子職人【三澤 世奈】
知ったワケですが・・・江戸川区にある「堀口切子」に入社され堀口徹氏に師事。
その後、2019年に自身のブランド「SENA MISAWA」を立ち上げられたそうです
とにかく彼女が制作された切子はデザインが可愛いんです
一度見たら虜になってしまうくらいにインパクトがあるし、これまでの江戸切子のイメージを
覆すような色の組み合わせなんかは、やはり女性ならではの視点なんでしょうね・・・。


彼女の作品は、ミシュランの名店や一流ホテルなど多くの場所で重宝されているそうです。
そして拘りの7つのルールが・・・
1、彫りながらデザインを決める
2、親方の言葉はノートにまとめる
3、試作の写真は1000枚撮る
4、家ではずっとラジオを聴く
5、週に1度ガラスを吹く
6、ネイルは切子に合わせる
7、江戸切子に手書きの手紙を添える

なるほどね・・・現代の女性なのに、ノートにまとめるあたりが親しみが持てる(笑)
そして1000枚もの写真かぁ・・・スゴイな(笑)
自分の作品を買って下さった方たちに、手書きの手紙を添えるあたりも温もりを
感じますよね
こういった若手の作家さんが伝統の技を継承して行く姿に、心打たれますわ!!
ちなみにキャストには、長崎出身の長濱ねるさんも出ておられますよ(笑)


そしてこの「型吹き草花文六角ガラス二段重」は、18世紀、江戸時代のモノ
歴博で撮影OKだったので撮ったのですが、長崎で製作された(びいどろ)の最初期の作例
だと書いてあって、製作当初は三段ないし四段であったと考えられるそうです
牡丹唐草の文様が入っているのですが・・・
サントリー美術館にも「切子霰文四段重」や「色替草花文三段重」など
貴重なガラスの段重コレクションが残されていますよね・・・。


本来、長崎にはもっと多くの長崎ガラスが残されていても不思議ではないのに・・・
それほど残っていないというのが残念ですよね
さてさて、自分の「うかたま」をよく見える場所に置いてと・・・
ガラス本を片付ける場所を確保せねばな


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