陶器の日

おてきち

2019年10月04日 09:39

長崎にも こんな和のお店があったんだぁ~!!
路面電車に揺られること40分ほどの場所まで、ちょっと遠出の遠足です

路面電車の始発駅 (蛍茶屋) までは、家から歩いて20分、ロクとの散歩コースでも
あったので、半年振 りにこのコースを歩いてみることに しました
ロクがマーキングしていた場所をチェックしながら。。。
なぜか片足をあげたまま?ウンチをする姿も可愛かったなぁ~


いつものように目的があって、昔ながらの喫茶店にやって来たワケですが。。。
ドアを開けると、わおぉ!!おてきち好みのモノがいっぱい陳列されているでは
ありませんかッ!!しかもセンスが良い
落ち着きを失くしつつも、とりあえずランチを注文して。。。
あのぉ・・・店内の写真って撮ってもOKでしょうかね


すると白髪ですこぶる上品な店主さんが・・・
私以外でしたら、いくらでも撮って頂いて構いませんよ(笑)
海のように、空のように、宇宙のように、広き心の持ち主さまよ!!
おてきちは、このお店に来ることが出来て・・・本当に良かったばいッ
初めて来たお店にも関わらず、食べることよりも 写真、写真、写真で(笑)


きっと関西言葉の持ち主は、これほどまでに落ち着きがない生き物なのだろうか。。。
と思われていたカモ知れませんが、そこは最高の笑顔でガンビームを発射すれば
ノープロブレムなのさッ!!

すると店主さんが、それこそ押し付けがましくもなく・・・まるで空気の神様?のような声で
これはインドのサリーですよ、とか、これは赤坂人形という福岡の土人形ですよ、など教えて頂き
本当にその大人過ぎる仕草に、おてきちはテンションが下がらず仕舞いでしたよ


このサリーは全て刺 し子で作られているそうですが・・・なんとまぁ根気のいる作業だこと!!
おてきちの粗い刺 し子とは大違い(笑)
そしてこの藁で作られた馬かな?は、どちらの馬ですか?と訪ねたところ
長野県のモノだそうです
日本や世界各地を ご夫婦で旅されては、こういった民芸品などを集められたそうです


土人形は長崎だと 「古賀人形」 が有名ですが。。。
もちろん珍しそうな古賀人形も数点並んでましたけど、教えて頂 いたこちらの 【赤坂人形】
初めての出合いだったので、早速帰ってから調べてみることにしました

ちょっと色彩が随分と剥げているというか。。。薄くなっていましたけど
それがかえって時代色を感じさせて、テカテカ塗り潰した土人形よりは おてきち好みでしたね


福岡の伝統工芸品の 「赤坂人形」 は、江戸時代中期、有馬藩の御用窯として栄えた
赤坂焼の産地で、陶工たちの余技として作られました。
愛称となっている 「ててっぽっぽ」 とは、筑後の古い方言で 「不器用な人」 を意味し
その名がしめすとおりの粗い素焼きの容姿は、型を合わせる際にはみ出した部分が
残ったままで、彩色も簡単なものであり、素朴さがあふれています
                          ~福岡県伝統工芸品・現代に息づく匠の技より 拝借~


確かにね・・・赤坂人形そのものは無表情だけど、見る者を自然と笑顔にしてくれる表情が
そこには宿っている土人形だと思いますね

それにしても、どこを切り取っても絵になる店内のディスプレイ。。。
見逃しそうなほどに、細かいモノも陳列されていたりするけど。。。
その中に嫌味なく手作りのモノも置いてあったりして、ご夫婦のどちらがディスプレイの担当なんだろ?


ようやく少しは落ち着いて、椅子に腰をかけて 運ばれて来た ミネストローネを頂いていると
店内には静かにジャズが流れていましたよ
そして本棚に並ぶ本の多くは、民芸関係、古伊万里、あとは・・・何だったかな(笑)
とにかく音楽を聴きつつ、ゆっくりと好きな本など読みながら寛げるスタイルの
古き良き時代の喫茶店が、令和の時代になってもしっかりと健在していましたね・・・。


おやおや???この存在感は・・・??
もしかして・・・これは初期伊万里の陶片では!?
だとしたら、やはりこちらのお店は本物
この続きは また明日(笑)




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