装飾が美しい水の器

おてきち

2019年08月30日 09:07

中国の景徳鎮窯では、東南アジア向けに磁器製の高価なケンディが量産されました。
16世紀代に製作されたケンディは、小振りで注入口には金属製の蓋や鎖、帯状の
金具などが取り付けられ、注出口にも金属製の管がついていたりして


注出口など先端の壊れやすい部位が破損した際に、修復のためこのような付属品が
取り付けられることが多いと書いてありましたよ
それにしても、こういった金具がついているだけで かなり高級な雰囲気がしますよね


【青花唐草文ケンディ】
中国製のケンディの一番大きな市場は、インドネシアだったそうで
土器のケンディとは異なり、釉薬を掛けたケンディは水分の蒸散作用がなく
水がいたんでしまうために、これらのケンディはステイタスシンボルや儀礼用で
あったと思われるそうです


【青花菊花鳳凰文水注】
まるで馬上杯、また象鼻杯のようなイメージがわいて来るケンディですが。。。
こういった形状は、受注注文?生産?だったのでしょうかね!?
それとも職人が自らのデッサンでもって、完成していたモノなのでしょうか
見れば見る程に疑問もわいて来るってもんですばい(笑)


【青花楼閣山水文ケンディ】
ステイタスシンボルに1本、欲しくなりますねぇ~
やはり景徳鎮といえば青花シリーズでしょ!!
コレクターたちのお陰でこうやって令和の時代でも、貴重な時代モノが国内にいながらにして
拝めるワケだから・・・感謝、感謝ですよね


こちらの色絵で派手・・・いや、華やかなケンディたちも景徳鎮窯で焼かれた製品です。
18世紀の形状としては、注入口が広口で直立した頸部が特徴的で。。。
また粉彩といった装飾なども、行われ始めた頃だそうです


緻密というか・・・さすが景徳鎮のなせる業!!とでも申しましょうか
ちなみにこれらのケンディも、そのジャンク船とやらの中から出て来た積荷だったのでしょうかね?
色々と細かい疑問は置いといて。。。
明日は遊び心溢れる、見ているだけで ワクワクするような ケンディを見て行きたいと思います




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