雨にちなんで・・・本日は水の話題ですが・・・生命あるもの全てが生きていく上で
水は欠かすことの出来ない大事な存在でして、それらを飲むためのアイテムを
今日は、ご紹介して行くことに致します
出島内で展示されている企画展
【ケンディ KENDI 清らかな水の器】 を見て来ました。
想像していたよりも、数が多かったので感激しましたけど。。。
世界のケンディを一挙に見ることが出来たので、こんな機会は貴重だと思いますね
説明によれば、平成30年度に 古陶磁器研究家
アリスティア・シートン氏の
ご厚意によって、ケンディ 194件を新たに収蔵したそうです
アジアにおける異文化交流を象徴する コレクションが、数多く集められていて
その中でも今回の展示では、中国磁器や肥前モノを中心とする
選りすぐりのケンディたちが、約 80件 展示されているようですよ
そもそもケンディとは、マレーシア、インドネシア地方の言葉らしく。。。
持ち手がなく、注入口に上から水を入れ、器の筒状の部分を手でつかみ
適当な高さに揚げて、側面にある注出口から水を口に注ぐ水差しの総称のことで
その歴史は古く、紀元前2世紀頃のインドで 宗教儀礼や祝い事に用いられた
「
KUNDI」 (クンディ) にまで遡る・・・と書いてありました
また大航海時代の幕開けとともに活発となった東西交流の中で
主要な消費地であった東南アジア以外の地域でも、ケンディは製作され
消費地に向けて輸出されていたそうです
そして日本でも、海外輸出向け磁器の生産を盛んに行っていた肥前・有田において
ケンディが製作され、出島を通じて世界に輸出されていたワケなんですって!!
こうやって見比べていくと、国によって図柄や形、材質も様々なのがよく分かりますよね
これらの青花で描かれているケンディは、中国・景徳鎮で16C末~17C前半頃に
ヨーロッパ輸出向けに製作されたモノみたいですよ
キャプションを読むと・・・右下手前にあるのが
【青花鶴文ケンディ】 一対
1983年 マイケル・ハッチャー氏によって、南シナ海から引き揚げられた中国の
ジャンク船から膨大な量の中国青花磁器が発見された。
この船は輸送途中で沈没し、その積荷は1640~50年頃に製作されたものと
推測されている。
これらの中国磁器は、引き揚げ者の名前から ハッチャー・コレクションと呼ばれ
本展展示のケンディは、ハッチャー氏引き揚げ資料と伝えられている
なんか夢が膨らみますよね!!
大航海時代だとか・・・沈没船だとか
長崎の海にも、こういった積荷のまま沈没した船が伊王島付近や松浦方面にも
眠っている?そうですから・・・その前にダイバーの資格を取らないと、何も始まらない!?
ですよね
ジャンク船はともかく・・・明日もケンディは続きます