水の器、コレクション展

おてきち

2019年08月29日 10:34

雨にちなんで・・・本日は水の話題ですが・・・生命あるもの全てが生きていく上で
水は欠かすことの出来ない大事な存在でして、それらを飲むためのアイテムを
今日は、ご紹介して行くことに致します

出島内で展示されている企画展 【ケンディ KENDI 清らかな水の器】 を見て来ました。
想像していたよりも、数が多かったので感激しましたけど。。。
世界のケンディを一挙に見ることが出来たので、こんな機会は貴重だと思いますね


説明によれば、平成30年度に 古陶磁器研究家 アリスティア・シートン氏の
ご厚意によって、ケンディ 194件を新たに収蔵したそうです
アジアにおける異文化交流を象徴する コレクションが、数多く集められていて
その中でも今回の展示では、中国磁器や肥前モノを中心とする
選りすぐりのケンディたちが、約 80件 展示されているようですよ


そもそもケンディとは、マレーシア、インドネシア地方の言葉らしく。。。
持ち手がなく、注入口に上から水を入れ、器の筒状の部分を手でつかみ
適当な高さに揚げて、側面にある注出口から水を口に注ぐ水差しの総称のことで
その歴史は古く、紀元前2世紀頃のインドで 宗教儀礼や祝い事に用いられた
KUNDI」 (クンディ) にまで遡る・・・と書いてありました


また大航海時代の幕開けとともに活発となった東西交流の中で
主要な消費地であった東南アジア以外の地域でも、ケンディは製作され
消費地に向けて輸出されていたそうです


そして日本でも、海外輸出向け磁器の生産を盛んに行っていた肥前・有田において
ケンディが製作され、出島を通じて世界に輸出されていたワケなんですって!!
こうやって見比べていくと、国によって図柄や形、材質も様々なのがよく分かりますよね


これらの青花で描かれているケンディは、中国・景徳鎮で16C末~17C前半頃に
ヨーロッパ輸出向けに製作されたモノみたいですよ
キャプションを読むと・・・右下手前にあるのが

【青花鶴文ケンディ】 一対
1983年 マイケル・ハッチャー氏によって、南シナ海から引き揚げられた中国の
ジャンク船から膨大な量の中国青花磁器が発見された。
この船は輸送途中で沈没し、その積荷は1640~50年頃に製作されたものと
推測されている。
これらの中国磁器は、引き揚げ者の名前から ハッチャー・コレクションと呼ばれ
本展展示のケンディは、ハッチャー氏引き揚げ資料と伝えられている


なんか夢が膨らみますよね!!
大航海時代だとか・・・沈没船だとか
長崎の海にも、こういった積荷のまま沈没した船が伊王島付近や松浦方面にも
眠っている?そうですから・・・その前にダイバーの資格を取らないと、何も始まらない!?
ですよね
ジャンク船はともかく・・・明日もケンディは続きます




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